覆水盆に返らず

故事成語

故事成語大辞典は、昔から伝わる故事成語や四字熟語・中国のことわざを全て紹介。

故事成語大辞典 > は行の故事成語 > 覆水盆に返らず

覆水盆に返らず

  • 覆水盆に返らず
  • 【ふくすいぼんにかえらず】

【意味】
いったん別れた夫婦はもとどおりにはならないことの例え。
また、一度してしまったことは、二度と取り返しがつかないことの例え。

【説明】
「覆水」は、こぼした水のこと。
「盆」は、水などを入れる器。
一度こぼれた水は、二度と器にもどることはないという意味。

昔、周の国に、後に「太公望」と呼ばれる呂尚という人物がいた。
呂尚は、読書ばかりして仕事をしなかったため、離婚されてしまった。
その後、斉の国で大出世すると妻が復縁を求めてきた。
呂尚は、器の中に入っていた水を地面にこぼし、妻にその水を器にもどすよう言ったが、当然もどすことはできなかった。
そして呂尚は、「おまえは、一度別れた後で復縁を求めてきたが、一度こぼれた水はもとに戻すことはできない」と言って復縁を断った、という話から。

【出典】
拾遺記

参考書籍

出典のわかる故事成語・成句辞典

遠藤哲夫


三省堂 中国故事成語辞典 ワイド版

金岡照光


中国古典名言事典

諸橋轍次


故事成語 目からウロコの85話

阿辻哲次


まんがで学ぶ故事成語

八木章好・榊原唯幸

Copyright (C)故事成語大辞典.All Rights Reserved.