【意味】
完全で欠点のまったくないこと。
【説明】
「璧」は、輪の形をした平らな宝玉のこと。
中国の戦国時代、大国である秦の昭王から趙の恵文王に対し、「和氏(かし)の壁」と呼ばれる趙の国の名玉と十五の城を交換しようという強い申し出があった。
大国の秦により「和氏の壁」をだまし取られる可能性が高く困っていたが、藺相如(りんしょうじょ)が名乗り出て秦に出向き、交換条件の城が手に入らないことを知り、命をかけて「璧」を守り趙の国へ無事に持ち帰った。
この「璧(へき)を完(まっと)うして帰る」の意味から来ている。
【出典】
史記[藺相如伝]