鶏肋

故事成語

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鶏肋

  • 鶏肋
  • 【けいろく】

【意味】
大して役には立たないが、捨ててしまうには惜しいもののたとえ。

【説明】
「鶏肋」とは、ニワトリのあばら骨のこと。
ニワトリのあばら骨は、食べるほど肉は付いていないが、料理のダシなどは取れるため、そのまま捨てるには惜しいことから。
魏の曹操が、蜀の劉備を討つために漢中に出陣するが、苦戦を強いられていた。
陣中で軍の進退を考えているとき、出てきた料理の中にニワトリのあばら骨があった。
それを見ながら、曹操は「鶏肋」という言葉をつぶやいた。
この言葉を聞き、部下である楊修が曹操の気持ちを「撤退するのは惜しいが、これ以上戦っても益がないと考え、撤退するつもりだろう」と解説した話から。

【出典】
後漢書[楊修伝]

参考書籍

出典のわかる故事成語・成句辞典

遠藤哲夫


三省堂 中国故事成語辞典 ワイド版

金岡照光


中国古典名言事典

諸橋轍次


故事成語 目からウロコの85話

阿辻哲次


まんがで学ぶ故事成語

八木章好・榊原唯幸

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