【意味】
大して役には立たないが、捨ててしまうには惜しいもののたとえ。
【説明】
「鶏肋」とは、ニワトリのあばら骨のこと。
ニワトリのあばら骨は、食べるほど肉は付いていないが、料理のダシなどは取れるため、そのまま捨てるには惜しいことから。
魏の曹操が、蜀の劉備を討つために漢中に出陣するが、苦戦を強いられていた。
陣中で軍の進退を考えているとき、出てきた料理の中にニワトリのあばら骨があった。
それを見ながら、曹操は「鶏肋」という言葉をつぶやいた。
この言葉を聞き、部下である楊修が曹操の気持ちを「撤退するのは惜しいが、これ以上戦っても益がないと考え、撤退するつもりだろう」と解説した話から。
【出典】
後漢書[楊修伝]