鹿を指して馬と為す

故事成語

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鹿を指して馬と為す

  • 鹿を指して馬と為す
  • 【しかをさしてうまとなす】

【意味】
人を威圧により無理強いさせること。
また、間違いを押し通し、人を欺くこと。

【説明】
鹿であるにもかかわらず馬であると押し通すこと。
秦の始皇帝が死に、実権を握った趙高が、謀反を起こそうと考え、他の臣下達を試した話から。
趙高は、秦の二世皇帝に「馬を献上します。」と言って鹿を献上した。
二世皇帝は、笑いながらこれは鹿ではなくて馬だと言って、左右の臣下に問いただした。
しかし、臣下は趙高を恐れ黙ってしまったり、これは馬ですと趙高に媚びへつらった。
中には、鹿だと言う者もいたが、後に鹿だと言った者を処刑した。
その後、臣下たちは皆、趙高を恐れ反対をしなくなったという。

【出典】
史記[秦始皇紀]

参考書籍

出典のわかる故事成語・成句辞典

遠藤哲夫


三省堂 中国故事成語辞典 ワイド版

金岡照光


中国古典名言事典

諸橋轍次


故事成語 目からウロコの85話

阿辻哲次


まんがで学ぶ故事成語

八木章好・榊原唯幸

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